1948-06-10 第2回国会 参議院 予算委員会 第27号
價格決定の方式は、現行價格體系におきますると同様に、鑛工業品につきましては現價計算により、農産物につきましてはいわゆるパリテイ計算によることを原則といたした次第であります。
價格決定の方式は、現行價格體系におきますると同様に、鑛工業品につきましては現價計算により、農産物につきましてはいわゆるパリテイ計算によることを原則といたした次第であります。
去年の價格體系におきましては基準次年の六十五倍といたしております。從いまして價格差補給金制度の實施されます銅、鉛、亞鉛等につきましては、その消費者價格は相當低目に抑えられておる。從つて二次製品以下につきましては、その價格の倍率は他の物資よりも低目に決まるのではないかと思います。
殊に價格體系がごちやごちやになつておりましたときに比べて、やはり價格の體系というものが一應できて、そこに安定性というものができてくれば、それはやはり生産にはよく響くのでありまして、價格の面に何にも手を觸れずにおいて、生産囘復だけをやつていこうとしても、これはなかなかできがたいと思うのであります。しかし日本の生産の囘復は、御承知のように今年の九月をとつて見ても、精々四二・三%という程度でございます。
○和田國務大臣 私は、やはり、價格體系の内部の調整の問題もありますし、それから生産階級の問題もありますから、そう簡單にはまいらぬだろうと考えております。
○和田國務大臣 官公廳の職員の給與について、私が木村君に言いましたのは、民間の給與というものが、今度の價格體系を立てます場合に、能率の増進であるとか、あるいは増産等によつて、結局價格體系のもとで、企業内部において餘力ができた場合には、賃金はストツプでないのだから上る餘地がある。理由はどういう理由か知りませんが、とにかく現實には上つておる。
しかし來年度から、かりにそういうものを上げるといたしましても、ただすぐにそれが一般の價格體系に直接響くということは言えないのであつて、やはり貨物運賃、あるいは旅客運賃、その他の物價とにらみ合わせて考えていかなければならない事柄なのでありまして、今それをどういう程度にやつていくかということは、これは來年度の豫算の編成について、まだ具體的な結論に達しておりませんので、何とも申し上げられないのであります。
こういうような考え方をもつておるわけでございますので、今度の價格體系というそのもとにおいて、經營の合理化を行い、そしてこの間も四日間にわたりまして、企業者の方や勞働組合の方々ともお話をいたしたわけでありますが、そのときにも十分にわれわれの方としての考え方を申し上げたわけでありまして、ただいまのところ、やはりこの炭價をもちまして増産をやつていただきたいと考えておる次第でございます。
今一應價格體系がきまりましたが、その内部の調整につきましては、われわれはそうやるつもりでありまして、石炭なんかについても原價監査をやつておるのもそうでありますし、いろいろな點で高いものを下げていく。こういうつもりであります。
この價格の決定につきましては、かねてから委員會等の御希望に對して、若干の隔りのある結果と相なりましたが、この價格の決定につきましてはあくまで政府がインフレ防止のために採用した經濟緊急對策の根本方針に則りまして賃金物價の惡循環によるインフレの高進と、これによる、國民經濟の全面的な破壊を極度に避けるために、この米價の問題につきましても、あくまでこのインフレ防止の新價格體系の中において決定したいという意圖
そして價格をそうしよつちゆうかえていくということは、これは企業の面から言いましても、不安定な要素がそこにあるわけでありますから、企業の少し長い計畫なんかは、價格がそんなにしよつちゆう變動しておつたのでは、とうてい立つはずもないわけでありますので、われわれといたしましては、この價格體系をやはり相當の間は維持していく、こういう建前でやつたわけであります。
○和田國務大臣 われわれといたしましては、ただいま申し上げましたように物價改訂を行いまして、新價格體系というものができまして、これをできるだけ維持していくという努力を今も續けておる次第でございます。
これはちようど物價と賃金の新價格體系を一應プランの上においては確立いたしましたが、それは未だ實際において實がみのつていないところに、今日の經濟的な苦悶がある。私は通貨の發行の限度を定めるということの方律を布く前に、通貨を安定せしむることに全力を注ぐ、その前提として安定への經濟的、政治的な基盤を確立するということの方が先ではないか、こう思うのでありますが、安本長官の御意見はどうですか。
今和田長官の御説明にありましたが、物價と賃金の新價格體系が現内閣において取上げられて、これを必死に守ろうとしておるし、流通秩序を確立するということもまた政府の主要の任務になつておる際に、すでに時期が少し遲れておるこの法律を提案するよりも、むしろ私はさつき申し上げましたように、通貨の安定施設に對して、政府は何らかの工作を講ぜられる必要があるのではないかと思う。
さらにこれと關連いたしまして、平野農相は新米價の決定を基準にして千八百圓のベースを改訂してもよろしい、こういう意見をもつておるのに對して、和田安本長官は先ほど申し上げましたごとく、新價格體系の範圍内においてこれをやるべきであるという閣内の意見が區々であるのであるが、もちろんこれは後日政府の責任において最後的に決定せられるでありましよう。
それからもう一つ私が申しておきたいのは、それらのものがそういう傾向をとつてきたということは、それだからやはりその千八百圓そのものをかえていくということではなくて、これは新しい價格體系を維持していく上において、むしろその内容自體をもう少し實質的に確保していくという努力は、やはりやるべきであると考えております。
ただいまの米價の問題は、これは私はやはり價格體系の中においてこれを決定していくという態度であつて、もう一遍千八百圓ベースを崩していくということは、考えておらない次第であります。
○八木委員 昨日お尋ねいたしました要旨は、米價の算定の基礎になる、また算定上非常な考慮をしなければならない點は、米價と均衡された物資が價格體系、物價體系を維持して農家が手にできるかどうかという點、及び米價と均衡された物資が、マル公によつて確實に百姓の手にはいるかどうかという點が、どこまでも大前提となつて檢討されていかなければならない。
今の價格體系のもとにおきましてそれをいたしますると、先ほど申し上げましたように、プール計算をやつております關係上、大都市におきまして相當現在の價格よりも高い販賣者價格を設定しなければ、プール計算ができない關係になります。
國内の物價につきましては、この變態的な條件の上に一應立たざるを得ない現状でございまして、これに相當な企業整備、或いは何といいますか、産業の合理化が行われまして、その上で價格體系を作るということになりますと、その邊は非常に調整されるのでございますが、現状におきましては遺憾ながらそこまで至つていない。
國内物價、いわゆる價格體系の中に貿易品を織り込んで行くということそれ自身が非常に困難な政策になるし、若しその間に價格差を政府が國内物價を操作する上において何らか考慮せねばならんということであれば、そこにいわゆる價格差の平衡資金というような考えまで起つて來なければならないのであるが、今すでに民間貿易も再開されて、爲替も頻りに論議されておるわけであるが、輸入品と輸出品のドルの爲替も、これも又まちまちになつてしまうということであれば
さらにマル公の方がやみ値より高いものがあるというお話でありましたが、これは今度の價格體系の改正によつて、いろいろの原料品が先にきまつて、いわゆる最終製品の値がきまらないというような、價格決定における時間的のずれがありまして、その關係で、また製造業者がそれだけ高くなるんだというようなことが認識されていないような品目が、中にはあるんじやないか、そういうものについてそういう現象を見るんじやないかと思いますが
私どもとしてはこの新價格體系を堅持するためにあらゆる方策をとりたいと思います。その意味におきましてこのタバコの問題等につきましては、實はきわめて愼重に扱いたいと考えておるのでありますが、ただいま申し上げましたような點をお考えくださいまして、その間に實行上もよろしいし、また新憲法の趣旨にも副うような、何か適當な方法をも相談したいというふうに考えております。
それが現内閣の賃金と物價の新價格體系に對して、重大なる影響をもつということを考えてみまするならば、政令で拔打ち的にやらないで、少くとも本委員會に對して可否の議論を聽いて決定される。
これは現内閣の新價格體系を維持する上において、あるいは社會不安を解消する上においてきわめて重大であるのであります。萬一今の御答辯に違反して、政令という一本でことを處理される場合においては、社會黨といたしましては、十分別個の角度から現政府の方針について考えなければならぬから、ただいまのお約束は十分守られんことを希望いたします。
この問題を根本的に解決いたしますためには、どうしても補給金制度をとるか、そうでなければ別途の價格體系を立てる以外に方法はなかろうかと思います。
○和田國務大臣 ちよつと理解に苦しんだのですが、結局今度の價格體系のやり方は、基準年度の六十五倍というところに、一應價格の安定帶を置きまして、そうして價格體系のやり方は、個々の商品について原價計算主義をとつて居らぬわけであります。從つてその原價の中に組み入れられるべき勞賃が、業種別に平均すれば千八百圓になるわけであります。
今も言つたように、經營の合理化が行われ、餘裕ができて賃金がずつと上つてくれば、價格體系自體はちつとも崩れることにならぬと思います。
そうすると、これと今問題になつている價格體系との關係になりますが、もしこれが許されて、團體交渉の結果、各企業々々において——もちろん全部ではありませんが、勞働者側の要求が通り、給料がずつと上つてくる場合には、いわゆる價格體系はどうなる。崩れないかどうかということだけです。
もちろん、政府は現在準備している公定價格體系の全面的な改訂が、勞働者の家計に對して重大な影響を及ぼすことについては、きわめて愼重な檢討を加えてきた。しかもそれと同時に、食糧緊急對策により、食糧配給量を確保することができ、價格差補給金によつて價格引上げを抑制することができるならば、この影響を、いかに緩和吸收できるかという點についても十分な檢討を行つたのである。
やみがどうなるかということによつて、物價價格體系を維持するや否やは決せられるだということを、昨日も自由黨本部に出てきて言つておる。のみならずまたこの食糧非常時對策についてもそうです。やみをどんどん許しておいて米を出せ出せと言うたところで米は出て來る筈がない。非常時食糧對策を解決する上においても必要である。